リニア中央新幹線「構想から実現へ」

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大畠章宏国土交通相は27日、JR東海に対し、東京−大阪を結ぶリニア中央新幹線の建設指示を出した。JR東海はこれを受け、中間駅の位置などについて各県と協議した上で、12月にも沿線で予定する環境影響調査(アセスメント)を開始し、2014年度の着工に向けた作業を本格化させる。東京−大阪間を約1時間で結ぶ“夢の超特急”が実現に向けて走り出した。

 「構想の段階から、実現の段階に入った。関係者の強力をもらいながら早期に実現していきたい」。指示書を受け取ったJR東海の金子慎専務は、こう力を込めた。

 整備計画によると、最高速度は時速505キロ。東京から甲府市付近を通り南アルプスをほぼ直線に貫き、名古屋市奈良市付近を経て大阪を結ぶ。建設費は9兆300億円で、JR東海の社運をかけた一大プロジェクトだ。今後、環境アセスに入り、2〜3年に工事実施計画を申請し着工。27年に東京−名古屋、45年の全線開業を目指している。