アメリカで激化するLED電球開発競争

アメリカの複合企業ゼネラル・エレクトリック社(GE)が照明の分野に革命をもたらすと誇る画期的な新製品を発表した。ジェットエンジン技術を応用した冷却機能を持つ高効率LED(発光ダイオード)電球である。
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LEDは、半導体物質中の電子の移動によって発光する。熱の影響を受けやすく、80度程度という比較的低温で劣化し始めるという。GEのエンジニアでLED電球の冷却技術プロジェクトを指揮したメフメト・アリク氏はこう話す。「コンピューターに使用するチップと基本的には同じで、電力効率を上げるためにはできるだけ温度を下げる必要がある」。GEが手がける航空やエネルギー分野で利用されている気流制御技術を小型化し、低コスト化も実現したという。

 新技術により温度上昇を押さえながら100ワットのハロゲン電球と同じ明るさを実現し、消費電力は3分の1程度に抑えられることも実証されているという。GEは、今年から来年にかけて第1世代の家庭用LED電球を発売する予定だ。ただし新技術の採用は第2世代以降になりそうだ。