ブルーレイの20倍容量

東北大学ソニーは20日、テレビ録画に使われる大容量光ディスク「ブルーレイ」より20倍以上も記憶容量が大きい次世代光ディスク向けの小型レーザー光源を開発したと発表した。

 高精細なハイビジョン映像はブルーレイでも映画2、3本しか録画できないが、この技術を応用すると、50本以上を記録できる計算で、数年内の実用化をめざす。

 光ディスクに情報を記録するには、強いレーザー光を断続的に当て、1と0のデジタル信号を書き込む。記録容量を増やすには、より小さな面積に信号を高速で書き込み、光も強くしなければならない。

 このような光は長さ1メートル弱、価格1000万円以上の実験装置でしか作れないため、これまではテレビの録画機に組み込めなかった。開発陣は、強さ100ワット以上のレーザー光を1秒間に10億回も繰り返し出せる能力にした上で、長さ約2センチまで小型化することに成功した。