初期銀河や星の誕生、アルマ電波望遠鏡観測開始へ

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110805-OYT1T00304.htm
国立天文台は4日、日本も参加する世界最高性能の「ALMA(アルマ)電波望遠鏡」について、17台の観測用アンテナの設置が完了し、今秋から本格的な科学観測を開始すると発表した。


 アルマ電波望遠鏡は、2013年に66台のアンテナを使って観測する計画だが、16台以上あれば科学観測できることから設置を急いでいた。現状でも従来の望遠鏡の約10倍の感度を持つという。

 アルマ望遠鏡は、日米欧が共同で南米チリ北部にあるアタカマ砂漠の標高約5000メートルの高地に建設。完成時には、従来の電波望遠鏡の100倍の性能となり、宇宙初期の銀河や星の誕生などの観測へ大きな期待が寄せられている。7月31日には、日本の予算で製作された直径12メートルの17台目のアンテナが設置された。